新人ナースは環境整備をシッカリね!
こんにちは! 医療カイゼン委員会です。
経験の少ない新人ナースのあなたにこそ今現在しっかりできる看護技術は
何でしょうか?
ズバリ、環境整備です。
朝のベッドサイドの環境整備の状況をみるとその担当ナースの力量・質が一目で分かります。どこに気を配っているのか。安全面に配慮しているのか。衛生面はどうか。環境整備ができない人がナースになってはいけません!と言っても過言ではないでしょう。
ざっと掃除して、ハイ終わり、ではただの“やっつけ仕事”です。それなら掃除の専門の業者さんに頼めばよろしい。そちらの方が人件費はかかりません。
環境整備=掃除だけ、ではないのです!
なぜナースが環境整備するのか?
ナースが環境整備をする、そもそもの理由・目的が何かを考えてみましょう。
あなたの役割とは、環境整備しながら情報を集め、患者さんの状態を把握することです。
感染制御の母ナイチンゲールは衛生管理の重要性を説いてきました。そのことは看護学校で必ず聞いたことと思います。時代は違っても衛生管理の重要性は同じです。患者さんにとってベッドサイドの清潔を保つことは人間の基本的ニーズを満たすことになります。ですから、わたしたちナースは患者さんが一日一日を快適に入院生活を送ってもらえるように配慮しているのです。
環境整備に訪室すると患者さんが直接的に、間接的にいろいろ教えてくれます。「昨夜は眠れなかったよ」「良く眠れたよ」と直接話してくれる患者さん。それだけではありません。ごみ箱にティッシュがたくさんたまっていたら、咳や痰で眠れなかったのかなということが想像できます。ベッド周囲が散らかっているならば、患者さんの状態が悪化し自分で整えられなかったのではないかというアセスメントをすることが重要です。
ナースの仕事の基本は現場=ベッドサイドにあるのです。
ですから新人ナースのころから環境整備を疎かにしてはいけません。ベッド周囲の掃除をしながら「お変わりありませんか」「気分はいかがですか」と声を掛けながら、ベッド周囲を観察することで情報収集ができるのです。
自分が逆の立場ならどうでしょうか。
自分、または家族が病気になったと仮定してみましょう。
ナースコールしてもなかなか応えてもらえないような病棟。
シーツが汚れたままの、ベッド周囲が散らかったまま病室
それとも
コールしたらすぐに対応してくれる病棟。
いつでも整理整頓して、清潔で気持ちの良い病室。
あなたが、あるいはあなたの家族が入院するのなら
どちらの病棟に入院したいですか?