新人ナースに居残り特訓のススメ!
こんにちは!医療カイゼン委員会です。
今日はそろそろ自己紹介をしたいと思います。
医療カイゼン委員会は委員長であるわたしが中心となり、これまで一緒に仕事をした病院勤務の看護師、クリニック勤務の看護師、病院勤務医、開業医の4名が主力メンバーで、それぞれの仲間が随時合流して開催される完全に私的な委員会です。そもそもは気楽な食事会がスタートでした。アルコールが引き金となり、ホンネで各自の課題や悩みを相談し、励まし、愚痴り、アドバイスしあうようになりました。そして思った以上にそこでの意見が各自の職場で有益なものでした。というわけで定期的に委員会(というか食事会)が開催されるようになったのです。そこでのいろいろな気づきを委員長兼幹事であるわたしが中心となってこのブログで発表していきます。とにかく医療カイゼン委員会のメンバーは全員、現役で医療現場の人間です。
誤解してほしくないのでお断りしておきますが、当委員会が述べていることをすべて正しいと、皆さんに強制するつもりはありません。しかしながら、「知らないよりは知っているほうが良いこと」ってこの世にはたくさんあります。こういう見方や考え方もあるのか、と知っていただくことは決して皆さんのマイナスにはなりません。なぜなら、これまで、そしてこれからご紹介することを実践するか否かは、皆さんが決めれば良いことだからです。そしてもし当委員会の意見が皆さんのプラスになったとすればこれにまさる喜びはありません。
現場で仕事をしていると、こうすればもっと良いのにもったいないなあ、とか惜しいなあ、と感じることがたくさんあります。一方で、明言してしまうのもどうか、という内容もあります。例えば以前書いた「早朝出勤」です。これは間違っても、うちの新人ナースには直接言えません。だって、見方、捉え方によっては労務上問題になってしまいますから。ですが、ここは強調したいのですが、早朝トレーニングを自らした方が、絶対に、確実に、はやく一人前になることができます。
皆さんは、土曜日夜に放送している堺正章さんの『チューボーですよ!』をご存知ですか? この番組の中で「未来の巨匠」というコーナーがありました。その中で、修行中の若手料理人が一人前になるために開店前から料理の準備や下ごしらえやする様子が流されていました。10㎏玉ねぎのみじん切りだって、300個の卵を割るのだって、毎日やっているうちに段々上達し、はやくできるようになっていくのです。
(現在の『新チューボーですよ!』になってからは残念ながらこのコーナーはなくなっちゃいました)
残業もそうです。
新人ナースの皆さん、最近は離職率を低くするため、新人ナースの皆さんには定時で終業するようになっていますよね。でも近い将来、っていうよりも本当にあとちょっとしたら新人ナースの皆さんも夜勤に入るのです。これは紛れもない事実です。その情景を想像してみましょう。
「わたし今日が初めての夜勤ですので何もできません」と最初から棒立ち『見学者モード』全開の新人ナース。
「これをやってみてよいでしょうか? わたしの気付かない点は全部教えてください!」という積極的に、どんどん手を出す新人ナース。
先輩から見たら
どちらが可愛いですか?
どちらにいろいろ教えてあげたいと思いますか?
ですから最初の1年は5時30分に終了したら、タイムカードを押して、夜勤の先輩に「居残り特訓お願いします」と宣言してみましょう! そうすればそんな後輩を先輩は必ず可愛がってくれます。とにかく先輩たちが仕事をしやすいように、雑用を含めて体を動かしてみましょう。
このときのポイントが二つあります。
一つは、「自分がその先輩の立場なら」と意識して先輩たちを観察することです。どういう対応をするのか、どういう声掛けをするのか、すべてを見て、マネするのです。ときには、どうしてこういうやり方をするのか?と思うかもしれません。看護学校で習った技術と現場の実際とは違うと思うかもしれません。(でもそれは言っちゃダメですよ!)。そういう現場でのノウハウを学ぶチャンスになり得るとプラスに考えるのです。
そして、二つ目です。キリがないので、最初から居残り特訓の時間を決めておくのです。例えば2時間と決めちゃいます。そして最後は「特訓ありがとうございました」とハキハキとお礼を言って帰るのです。
これが1時間でも3時間でもよいのですが、毎日特訓していれば、先輩たちも「この子は2時間いるからその間にあれとこれを教えよう」と心づもりができます。
とにかく自ら進んで成長のために残業しましょう。そうすれば、おまけで夕食が付いてきますよ、きっと)^o^(。