看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

もしも救急外来で

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

夜間救急外来にて。

夜中に転んでおでこをぶつけた切創の患者さんが

来院しました、という状況を思い浮かべてみてください。

 

今夜は内科系のDrが救急外来担当。

意識はしっかり、XP、CTでも異常なし。

傷もキレイ。

ナートするだけ。

 

さて、ここで。

 

仮定その1

内科系のDrとはいっても

研修医時代に外科系ローテートしてしっかり修得。

ナートはIVHをはじめ、いろいろな場面で必須の基本手技

サクッとナート。

「また明日外科受診してくださいね、お大事に」

と一件落着。

 

仮定その2

もしここで、

このDrが研修医時代に

自分は内科に進むからナートなんて

別に関係ない、なんて思っていると

今回のような場面ではオロオロ。

 

良かれと思ってナースが

「外科直の先生がICUにいますから

 呼びましょうか?」

などと言おうものなら

「その必要はありません(`´)」

と不機嫌になっちゃったり。

対応が難しいです。

 

それなのに

自分のメンツにこだわって

おまけに

上手くナートできなければ

目も当てられません。

 

患者さんにとって

どちらが良いのでしょうか。

そして、職場風土として

どちらがより良いのでしょうか。

 

仮定その1であればなんら問題ありませんよね。

では仮定その2

百歩譲って、もしナートに自信なければ

外科系のDrを呼んで、

「実はナート自信がないので一緒について頂けませんか?」

素直にお願いすれば、

患者さんにとっては

それがベストです。

 

素直に頼むという可愛げ

人間関係においてとても大事です。

 

さて、今回一番言いたかったこと。

 

その場その場で経験したことを

身につけていかないと

後が辛い

ということです。

 

今回、例えに出した内科系Dr。

研修医時代にしっかりナートや糸結びの

基本練習をしていれば

なんてことなかったはず。

 

仮に内科に進むとしても

ナートくらいはできなければ、と思うか。

あるいは

内科に進むから外科ローテートは力を抜いて、と思うか。

 

この違いがあとで大きな差となってくるのです。

 

わたしたちナースに置き換えてみましょう。

希望の配属でなかったとしても

例えばオペ室に配属されても、

一生オペ室に勤務というわけではありません。

清潔操作の基本や、

外科処置の流れ、

解剖だって勉強になります。

 

いつか勉強すればいいや、などと思わず、

そのときその瞬間が勝負と思って

ひとつひとつ消化していきましょう。

 

それが後に必ず役に立ちます。

そして、思わぬところで

あなたを救ってくれることになります。

 

 

follow us in feedly