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看護師サバイバルマニュアル

万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップについてホンネで語ることを目的にしたサイトです

ナースは職人!

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

医療の世界は基本的に職人の世界です。

経験値がモノをいう世界なのです。

 

例えば

パティシエを志す人たちは

お店の開店前から

出勤して

お掃除して、下準備して、

先輩たちのお手伝いをしながら

仕事を覚えていきますよね。

そうして修行を経て一人前になった

パティシエの作ったケーキは

間違いなく美味しいはずです。

 

わたしたち医療の世界も一緒だと思います。

 

月に何度も夜勤があって

おまけに休みは指定休が多くて

有給休暇の希望が通るのはごく一部。

夜勤明けに残って議事録書いたり、

残業をつけれないものも結構ありますよね。

 

見方によってはブラック企業

いえブラック業界になります。

 

でも、わたしは思うのです。

職人としてのスタンスでいれば

頑張れるって。

 

自分がいま看護師として

どのくらいのレベルにいるのか。

自分の立ち位置を把握していないと

成長のチャンスを逃してしまいます。

 

 

当委員会の自己啓発本マニアのDrのおススメ書籍です。

 

『一途一心、命をつなぐ』

天野篤 順天堂大学医学部教授 心臓外科医 

 

一途一心、命をつなぐ

天皇陛下の心臓バイパス手術執刀医の先生です。

 

以下、引用しますね。

 

【外科医にとって、手術数はとても重要だ。スポーツ選手でも職人でも、どんな職業でも同じことがいえると思うが、腕の良し悪しは経験値に比例する。やればやるだけ腕は上がるし、切れ味や迅速性などにも磨きがかかる。正しい判断や見極める能力も高くなる。窮地に陥っても、パニックにならずに冷静に対処できるようになる。技術面、精神面ともに鍛えられてくる。

「これはあのパターンだな」「あのときの経験が参考になるな」などと記憶の引き出しからその絵をサッと取り出してくる。ヒントは過去の経験の中にたくさん存在している。それは多ければ多いほど、次の患者さんに役立てることができる。もちろん、これは手術だけでなく、患者さんとの関係においても同様のことがいえる。これまで何千人もの患者さんと出会ってきた。患者さんの家族まで含めると、その数は倍以上に膨らむ。「医師と患者」、そして「人間対人間」の関係から教えられたこと、学んだことはとても多い。患者さんが何を考えているか、どんなことを欲しているか、医師としてどう対応すればいいか、そういったことも、数を経験したからこそわかるようになったことがたくさんある。】

 

「真似る能力」について

【スポーツや職人の世界では、修業時代に一流選手の技をひたすら真似たり、匠の技を懸命に盗んだりして力をつけていくものだが、これは外科医の世界でも同じだ。目の前に自分より腕の立つ医師がいたら、積極的に真似て、その技を自分のものにしていく。】

 

看護師のことについても書いてあります。

 

【患者にとって看護師という存在がいかに大切かを身をもって痛感した。患者さんに一番近いところにいて、「痛い」「つらい」「痒い」「不安」といった訴えを最も早くキャッチし、そのつらさに対する適切なケアをして、患者さんができるだけ苦痛なく、よい状態で過ごせるようにサポートする。それが看護の重要な役割だ。僕は、看護の仕事の核心は「思いやり」であると思っている。】

【そして、患者さんと接するときには、ちょっとした変化も見逃さないように常に感覚を研ぎ澄ましておかないといけない。これは簡単なことではない。ただでさえ忙しい業務の中で、ここまでするのは本当に大変だ。しかし、いったんそれができるようになれば、ほかでもない、看護をする当人が一番充実感を得られるのではないか。看護のプロとしてここまで成長できたという達成感を得られるのではないか。】

 

【例えば一人の患者さんの手術をさせてもらったら、その1例をもとにして異なる場面展開をいくつも考えてみる。もし病変がこんな風に違っていたら、手術はどう変わるだろうか。などと自分の中でいろいろな場面を想定し、文献を調べ、いくつものパターンを考え出していくのだ。すると、1例の手術経験が5例くらいにまで膨らんでいく。そうやって1例の経験をとことん掘り下げ、どんどん膨らませていく。これは「量」でも「質」でもなく、「濃さ」を追求することだと言えばいいだろうか。一人前になるには、ある時期に集中して1つのことを濃く、深く学ぶ経験がとても大事だと思う。ただ目の前のことをこなして通過していくだけではダメだ。いったん立ち止まって、徹底的に掘り下げる。物事の原点まで辿っていく。一見、遠回りのように思えるが、こちらの方が確実に自分のものになる。】

 

手術室の器械出しについてもこう書かれています。

 

【ただマニュアル通りに差し出すのではなく、「こうやって渡した方がもっと受け取りやすいのではないか、手術がやりやすくなるのではないか」と自発的に考えて、行動する。受け取る外科医の方にも、その意図はすぐに伝わる。「ああ、少しでも手術をやりやすいようにと気を使ってくれているのだな」と。

これは、「この人のために少しでもいいことをしてあげよう」「頑張っているから、できるだけ力になってあげよう」という相手に対する思いやりであり、ちょっと大げさに言うと「愛」だと思っている。実はこの愛こそが、最高のパフォーマンスを発揮する下地を作ってくれる。】

 

わたしも手術室に8年いました。

こんな風に思ってくださるドクターなら

頑張れちゃいますよね。

 

【1つのことに力を注ぎ、高い質を求めて毎日頑張っていると、別にそれを目指したわけでもないのに自然と身についてくる感覚というものがある。それは経験に裏打ちされた「勘」のようなもので、「あれ、これはいつもとちょっと違うぞ」というような違和感であったり、なんとなく感じ取る空気だったりする。その感覚が、危険を事前に察知させてくれたり、苦境を乗り切る力を与えてくれたりすることも多いのだ。】

 

 

以前別のインタビューで天野先生は

いかに“想定外”をなくすことの大切さ、について

お話しされていました。

 

これはとても印象に残っています。

 

とにかく経験すること!

特に新人ナースのあいだは、いつも先輩ナースに

ピッタリくっついて

しっかり真似てみようではありませんか。

 

正直、天野先生とまではいかなくても、

特別なことをしなくても

先輩のまねをして勉強すれば、

当たり前のことを当たり前にすれば

これができるようになった、

あれができるようになった、

と手応えが必ずあって、

成長を実感できます。

 

あらためて

看護師って素晴らしい仕事だと

思っています。

 

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