看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

休日出勤のススメ  物品の場所を覚えましょう!

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

 以前にも書きましたが、現段階で新人ナースの皆さんにできる仕事は限られています。当面は直接の戦力になれないのはプロ野球でも皆さんでも一緒です。ですから慌てなくてもよいでしょう。一方で、できるだけ手を動かそう、体を動かそうとする姿勢をアピールすることは皆さんにとってプラスになります。

 

 例えば、何か緊急処置でバタバタしているときを想像してみます。できるだけ棒立ちになって傍観者状態にならないようにしましょう。

当事者意識を持つことがとても大切なのです。

 

 そのために必要なこと。それはあなたの職場、部署で、「何がどこにあるのか」を把握することです。

 

 患者さんが急変して、気管内挿管や血管確保、各種薬剤が必要となったとします。医師の介助にあなたとあなたの先輩ナースが就く場面。何か物品が足りなかったとして、先輩ナースはそこを離れるわけにはいきません。そこで「ならばわたしが!」と考えて、必要なものを取りに行き、準備できれば、あなたのメンバーシップが発揮されることになります。

 しかし、何がどこにあるのか分からなければ、どうなるでしょうか? 緊急時にはみんなもバタバタしています。質問したり相談したりもできないと、そこでウロウロするだけ。結局先輩ナースがしびれを切らして、あなたのところにやって来ます。そして、必要物品を手に取り、あなたを叱らなくとも“イラッと感”くらいは出していくでしょう。そそくさと病室に戻っていく先輩ナースの後姿をあなたは気まずく眺めることになります。

実際そのようなシーンは珍しくありません。

 

何でもいいから役に立とう、自分で考え先輩ナースに確認して行動する、という姿勢があれば必ずあなたは可愛がられます。

 

あるいは、患者さんやご家族に対して説明している情景を思い浮かべてみましょう。

病状や治療方針に対して患者さん、ご家族が医師からインフォームド・コンセントを受けています。インフォームド・コンセントは患者さんにとってはとても大事な場面です。そのような状況の中で先輩ナースは、医師の説明を分かりやすく患者さんに伝えます。また患者さんからの要望など代弁者となり、医師に伝えなければなりません。もし検査や手術の説明書・同意書が追加になった場合、あなたが、必要な書類をパッと取りに行ければ仕事はスムーズに進みます。逆に、その書類がどこにあるのか、また似たような同意書や説明書がいくつもあってどれが必要だか分からないと、またまたあなたは途方に暮れることになっちゃいます。

 

 ですから、何がどこにあるのかを覚えておくことは非常に重要なのです。

自分の配属された部署で、どのような医療がなされているのかを理解するためにも不可欠なことです。どうせ覚えなければなりませんので、少しでも早く覚える方が新人ナースの皆さんにとっても有利です。

 

 さて、そうはいっても平日の忙しい業務の間に覚えることはなかなか容易ではありません。そこで当医療カイゼン委員会では、休日出勤をおススメします。休みのすべてを出勤しましょうとは言いません。でも週休二日ならせめてどちらか1日、いえ半日だけでも職場に行ってみましょう。だって、夜勤と一緒で、近い将来あなたも必ず休日シフトに入るのだから。

 

 基本的に、休日には検査や手術はありません。ですから緊急事態が起こらない限り、平日に比べれば少しのんびりしています。従って、先輩ナースたちも平日に比べれば“教える余裕”があるのです。そこであなたが休日出勤して、いろいろ手を出し、体を動かして先輩ナースたちのお手伝いをすれば、あなたの指導をしてくれます。

 

 今のあなたには、時間外手当も、休日手当も出ませんが、何よりも“実力”が身に付くのです。絶対に成長します。

それから多分昼のお弁当くらいは先輩ナースがごちそうしてくれます )^o^(

 

 

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