ちきりんさんと木下斉さんのトークを聞いて看護師のキャリアアップについて考えたこと
こんにちは! 医療カイゼン委員会です。
昨夜はちきりんさんと木下斉さんのトーク配信を聞いてました。
テーマは「人口減少社会における地方再生」
内容はピコシムさんが分かり易くまとめて下さっています。
その中で地域おこし協力隊の悲劇の話が出てきました。
期限付き雇用で3年間の非正規雇用という仕組み。
人口の少ない高齢者の町では、補助金を出すことで地域活性化という名のもとに若者を呼び寄せます。
表向きは若者の起業促進支援という形ですが、ふたを開けたら実は介護支援のような仕事だということもあるようです。
実際には、役所の常勤の人が忙しくできないような仕事、たとえば集落の見回りや消防活動、雪国では雪かきなどを科せられるという仕事だというようなカラクリがあるのです。
当然ですが、これはその自治体に雇用されているためこうした仕事は断れないそうです。
この役所の仕事をしているがために、本来の目的が達成できず、起業できないまま3年が終わってしまうというケースも少なくないそうです。
3年経って自分は何を習得したのか。
“有意義な経験値を積めず、実質的なキャリアを積むことができず、年数だけが経ってしまう”
“身につけるべき知識・技術をつけるチャンスを逃すというリスクがある”とちきりんさんがお話しされていました。
これってナースの世界でも同じようなことがあります。
安易な転職。
転職サイトによっては一時的なお祝い金も貰えます。
自分にとって条件の良い職場を見つけてくれるかもしれません。
しかし、長期的に看護師としてのキャリア形成に本当にプラスかどうか。
そこを見極める必要があります。
キャリアを積んだ後の転職にはとても良いと思います(自分自身を売り込めるレベルなら)。
そうでないと自分自身を単なるコモディティ商品として安売りしてしまうリスクがあることは認識しておく方が良いでしょう。
まずは最初の3年頑張って基礎看護技術や知識を習得して、さらにジョブローテーションを重ねていくことが看護師としてのキャリア形成につながっていきます。
本来はキャリアを積んだその先に看護師の道が分岐していて、それぞれのライフプランに合わせて看護師として働き方の選択肢が広がります。
だからまずはざっくり3部署10年を目安にジョブローテーション!
それぞれの部署で看護技術や知識を身に付けさらなるキャリア形成を考えていくことが自分の付加価値を高めることになります。
安易に転職を考えるのではなく、まずは看護師としての経験値を増やすことが重要です。
経験はウソをつきません。
未熟なまま違う組織に転職しても看護師としての実践能力は発揮できず、年数だけが経過して負のスパイラルに陥ってしまいます。
結婚しても、出産しても、育児しても仕事を辞めずに3部署10年頑張りましょう。
常に考えながらスキルアップを!
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