看護師サバイバルマニュアル

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ちきりんさんおススメ本読んでみました

明けましておめでとうございます! 医療カイゼン委員会です。

 

このお正月にちきりんさんがおススメしていた本を読みました。

 

 

「1章 世界経済と日本」、「第2章 アベノミクスの評価と今後」、「第3章 エネルギー政策と今後」、など難しそうに感じてしまって、敬遠しがちですが、ちきりんさんの言う通り、実に分かりやすく書いてあります。

そして

「第4章 働きやすい労働市場にするために」では、とにかく生産性を上げる仕事の仕方の重要性、必要性について書かれています。

わたしたち医療従事者の働き方にも当てはまることです。

 

 これから先、賃金は上がりますか

上がります。理由も簡単。人手が足りなくなっているからです。今後、同じ経済規模を保ちながら労働者が減るのであれば、生産性を上げなけければいけません。生産性が上がるほど、賃金は上がります。

 

 政府の試算では高齢化が加速する2025年には看護職員が3万~13万人不足するとされています。わーい、人手が足りないから給料上がる、なんて単純にはいきません。

一方で、

問題は企業の収益です。人手が足りないからといって収益を犠牲にして採用すれば、人件費がかさみ、企業はいずれ消えてしまいます。企業の側は、人の使い方や評価の方法を改善しなければ苦境に陥ります。労働者にとっては成果主義、企業にとっては生産性を上げる経営能力が、ますます問われる時代がやってきます。 

 

自治体病院の9割は赤字と言われている現在、 公立病院は100円稼ぐために100円以上をかけているということです。100円を稼ぐために165円超えると民間に売却される目安になるとも聞きます。

 

医療費は公定価格ですから、いかに生産性を上げなければならないのか、いかにムダを省いて医療を行っていかなければならないのか、が問われるわけです。公立病院では成果を上げているナースと時間の切り売りで仕事(のフリ)をしているナースがいます。組織にぶら下がっている職員ですよね。これって実に近い将来通用しなくなります。2025年には介護用ロボットが開発されるかもしれません。外国からの優秀なナースの雇用が本格的に始まるかもしれません。そうすると必然的にぶら下がりナースは必要とされなくなります。ですから、ナースにとっても生産性を上げなければならない時代がやってくることになります。

 

「第5章 少子高齢化社会の煉獄」では

少子高齢化の対応に必要な財源はには、高齢者に対する社会保障費の取り過ぎを治すしかない、とフェルドマン博士は書いています。

また、医療費がどのように使われているのかをわかりやすく解説されています。その中で日本は病床が多すぎると書かれています。

日本の人口1千人当たりの病床は13.7床であり、OECD諸国の平均の2.8倍です。 

 実際に国策として病床数削減は議論されているところですし、高度急性期病床、急性期病床、回復期病床、慢性期病床と機能分化させる方向です。看護必要度を適切に評価して質の高い看護を提供することが求められるわけです。

その一方で7対1病棟は削減されていきます。これは患者7人に対して看護師1名の割合で配置してもそれに値するだけの看護を提供できていないのではないかと厳しく査定され始めた、ということです。7対1病棟を削減することで医療費を抑制しようという流れです。

 

ある病院看護部の調査では

看護必要度評価に誤りがある

看護必要度評価の誤りには病棟差がみられる

看護必要度に必要なケースの約45%は記録がされていない

・看護ケアが必要であるが看護ケア計画に反映されていないケースが40%ある

・看護記録されていない件数について病棟間の差はない

・A項目ほぼ評価できているが、B項目は評価できていない

というような報告もあります。

いわゆる“なんちゃって7対1病棟”には医療費を支給されなくなるのです。

生産性を上げて仕事をする意識を持たなければ看護師といえども生き残れない時代がやってくるということですね。

 

とにかく、社会の仕組みについていろいろ分かりやすく解説してある本でした。

 

あとがきの言葉にしびれました。フェルドマンさんが座右の銘にしている言葉です。

“人はともかく自分はがんばる”

まわりの人の仕事ぶりがどうであっても、自分自身は成果を出そうという意識をもって仕事に取り組んでいきましょう。

 

“人はともかく自分はがんばる”

わたしもこの言葉を胸に2016年を頑張っていきます!

 

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