看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

看護師にしかできない仕事!

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

ちきりんさんのイベントに参加! その2です。

 

 

3月名古屋の講演会の中で

紹介されていた本です。

 

クラウドソーシングの衝撃』

クラウドソーシングの衝撃 雇用流動化時代の働き方・雇い方革命 (NextPublishing)

クラウドソーシングの衝撃 雇用流動化時代の働き方・雇い方革命 (NextPublishing)

 

 

タイトルに“衝撃”という言葉が入っていて

本当に衝撃を受けたのは

この本が初めてだったとのことでした。

 

最近クラウドクラウドって

よく聞きます。

Cloud(インターネットを雲としてとらえたもの)

だと思っていたら

クラウドソーシングのクラウド

Crowd(=人々、群衆)の意味でした。

 

ちきりんさんのブログを見てたら

ちょうど2年くらい前

2013年7月頃に特集されてました。

 

わたしたち看護の世界では

インターネットで仕事を依頼するなんて

あり得ないと思っているかもしれません。

 

でもね。

インターネットだけでなくても

病院の中では随分と

業務が細分化されて

アウトソーシングされるようになってる、

って思いませんか。

 

例えばオペ室では、

以前は手術が終わったら

私たちナースが片付けして、

消毒して、床を掃除して、って

やってました。

 

でも最近は、

それを専門でしてくれる業者さんがいて、

それで、

わたしたちは

本来の手術看護に専念する

ことになりました。

 

そうすることで効率的に

手術室の稼働率を上げて、

手術件数を増やしていかなければ

ならない時代になったのです。

 

事務部門でもそうです。

病院常勤の事務の方が少なくなり、

アウトソーシングになっていること

多くありませんか。

 

段々とそういう時代に変わっているのです。

 

あるいは、

最近は電子カルテに入力するのが

苦手なドクターに替わって

メディカルクラークさんがドクターの診察を

入力している、

なんてことも増えているみたい。

 

というような話をしていたら、

アメリカ留学していた

当委員会メンバーのドクターが

教えてくれました。

 

アメリカでは、

診察後にドクターが電話で

コールセンターのように

ヘッドホンマイク(ヘッドセット)をつけて

電話に向かって

ずっと話しているんですって。

 

何かと思ったら、

それをタイピングしてくれる

部門や業者さんがいて、

ドクターは患者さんの診察に

専念するのだとか。

 

ドクターは診療に集中。

書類作成とか、カルテ入力とかではなくて、

とにかく診療。

 

ナースも

看護師にしかできない仕事に

どんどん特化して

結果を出さないといけない。

 

そんな時代が近づいているように感じます。

 

電子カルテの前に座っているのが、

仕事ではありません。

看護計画を時間をかけて作成することが

仕事ではありません。

 

どちらも作業。

 

わたしたちの仕事とは

看護をすること。

 

それが求められているのです。

 

クラウドソーシングの衝撃』を読んで

ちきりんさんは、

“アメリカから日本は20年遅れている”と

感じたそうです。

 

逆にいうと、

日本の未来はアメリカみたいになるわけですから、

それを見越して対応していけばよいのです、と。

 

そこで、わたしは思いました。

医療って一般社会に比べて

10年遅れているのではないか、って。

 

だって、

今、いろいろな病院で起こっているニュースって、

安全管理や透明性やいろいろなことが

まだ未整備だから起こった、

という側面があるんですから。

 

今から10年前

いろいろな有名企業でも

「こんなことが!?」っていう

問題たくさんありましたよね。

 

ですから、

いま現在、社会で起こっている現象と

照らし合わせて、

これから医療が向かいつつある

状況を意識して

仕事をしていくことが大切だと思います。

 

仕事が細分化されています。

 

ポイントは

専門性の高い仕事をきちんとできる

ようになること。

これが最重要課題です。

 

そしてこれは

病院のキャリアラダーに

きちんと沿っていれば

達成して、身につけられるものです。

ですから日々の看護に一生懸命、逃げずに

面倒がらずに仕事をしていきましょう。

 

そうすれば新人ナースの皆さんは

必ず“必要とされるナース”に成長できます。

 

 

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