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看護師サバイバルマニュアル

看護師の自己啓発、スキルアップをホンネで語ることを目的にしたサイトです

新人ナースに早朝出勤のススメ

新人ナース 新人看護師 教科書

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

以前、こんな研修医の先生がいました。その先生は毎朝7時前に病棟へやってきて、「採血の患者さんはいますか?」と言うのです。医師は医師でも、まだまだ1か月の新米のドクターです。ちょっと心配。もちろん、その先生も自分自身で心配だったみたい。「一緒に採血回ってくれませんか」とお願いしてきました。当たり前ですが、ヘタっぴ。手は震えているし、ガチガチに緊張しています。それから平日は毎朝やってきて夜勤ナースが一人付き添って採血していました。それから2週間もすると、それなりに上手くなって、一人で回るようになりました。血管の出ない難しい患者さんのときにはちゃんと助けを呼びに来ましたが。それから1か月後。たまにいつもより遅れてくると、「今日は来ないかと思ったわよ」などとスタッフに頼りにされるくらいになり、その先生はわたし達の科(病棟)の研修を終えて、次の科へローテーションしていきました。次の病棟でも早朝採血を続け、ナースの間では最初から結構戦力として助かった、という評判でした。「即戦力にしたのはわたし達の指導があったからだけどね」と心の中で叫んでいましたが。

 

 この先生から学ぶことはなんでしょうか? 

 

まず、たった1か月で結構採血が上達したことです。採血だけではなく、点滴でも、清拭でも、血圧測定でも、導尿でも、とにかくすべての手技に共通することがあります。「数がすべて」。たくさん経験すればするほど上達します。どれだけ教科書で読んでも10回しか実行したことのないナースと、あまり講義は聴いていなかったけれど100回実際にしたナースであれば、間違いなく100回した人の方が上手いのです。ただし断っておきますが、同じ100回した人同士なら、より勉強している方が上達度は上ですよ。繰り返しますが、「とにかく、経験です」。どんどん経験値を積んでいきましょう。

 

 次に、気づくことはなんでしょうか?

 

 研修医とはいえ、先生です。その先生がわたし達に教えを請いに毎朝通ったことです。はっきり言って、採血や点滴に関しては医師よりもわたし達の方が絶対的に上手いものね。立場とか、プライドとか関係なく、誰からでも吸収しようという、その研修医の心意気。その心意気が分かったので、わたし達も採血のコツをすべて伝授してあげました。毎朝7時前からやってくるのですから、可愛いものです。やっぱり可愛げは大事。可愛げがあるといろいろ教えてあげたくなります。

 

 それから、もう一つ。

その先生が毎朝採血に来てくれたおかげで、わたし達はとても助かりました。みなさんも夜勤が始まるとすぐに分かると思います。朝はとにかく忙しいのです。夜勤の人数は限られているし、採血、点滴、検温、環境整備、記録、配膳、加えていろいろなナースコールがありますから。どれかひとつ手伝って貰えるだけでも本当に助かりました(教え込むまでは大変でしたけれど)。でも毎朝7時前からくる意気込みがあるくらいですから、上達も早かったですね、今思い出すと懐かしい。

 

新人時代に勤務開始のどれくらい前に出勤すればよいか、という話題はネット上でもいろいろ議論があります。医療カイゼン委員会では7時出勤をおススメしたいと思います。「エーっ!?」と思うかも知れませんね。でも、10分や15分前に出勤しても、せいぜいチラリとカルテを見るくらい。ギリギリに出勤するよりはマシですが、実際にはそれほど得るものはありません。でも、7時に出勤すれば、夜勤の先輩たちにくっついて何かお手伝いできることは必ずあります。ここでもいろいろな経験値が積むことができるのです。もちろん失敗だってあるかもしれません。いえ、必ずあります。だからこそ、いろいろ失敗を通して学ぶことができるのです。一般企業ではもちろんですが、早朝出勤朝活の重要性についてたくさん本やネットで議論されています。確かに、命じられてするような早朝出勤はどうかと思います。しかし、自ら学びに行くのであれば、必ず吸収できることがあります。必ず先輩たちは教えてくれます。そして何より皆さんが成長できるのです。絶対に成長出来ます。毎朝大変と思うかも知れませんが、永遠に続けるわけではありません。1年だけです。1年経てばあなたには相当の臨床スキルが身についています。誤解されるといけませんので、強調しておきますが、早朝出勤することが目的ではありません。目的は、皆さんの成長、スキルアップであってその方法の一つとして早朝出勤するのです。

 

最初の1年で学ぶことは、後の5年で学ぶことよりも多いのです。

 

皆さんは高校時代や中学時代に部活動はしていましたか? たとえばテニス部。朝練ありましたよね。部活の時間が終わっても居残り練習とかしましたよね。日曜日にも練習して。そんな風に練習したから上達したのではないでしょうか。放課後2時間だけ練習して、レギュラーになった、そんな人を見たことはありません。

 

仕事も部活も一緒です。おまけにお給料まで貰えて、これからずっと通用するスキルを自分のものにできるのです。

 

1年後のあなたを想像してみてください。

 

後輩の新人ナースに「早朝トレーニングでわたしは成長できたかな!(^^)!」なんて言いながら、テキパキ仕事を任される姿。

あるいは、1年経ったけどイマイチ採血も検温も任されない、自分自身でもイマイチ不安に思いながら仕事をしている、頼りない2年目ナース。

 

未来の後輩たちには、どちらが素敵に見えるでしょうか?

 

 

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