看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

日本看護連盟についてモノ申す ナースの地位向上

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

最初に誤解がないように言っておきますが、

看護連盟に対してモノ申すわけではありません。

 

今週末は衆議院選挙なので、

看護連盟について書いてみます。

 

“政治”とか“選挙”っていうと引いちゃうことありませんか。

わたしはずっとそうでした。

正直、日曜日にわざわざ投票にでかけるのがメンドーだったり、

投票日が勤務だったり、夜勤明けだったり、なんてこともありましたから。

そもそも、わたしはまったく今でも政治にはキホン無関心。

 

でも、看護師という仕事に対しては

ちゃんと評価してほしいと思っています。

 

看護師の地位を上げるには、

まずは自分自身がしっかり一人前のナースになること。

それが前提。

 

でも、

看護師全体という視点で考えると、

これはもう政治マターです。

 

ということは、

日本看護連盟なんです。

 

わたしも日本看護協会日本看護連盟にも入っていますが、

会報とかあまり読まなかったし。

 

が、知らないということは恐ろしい、って感じることがありました。

いろんなことを決定する国会の場で、

看護師の立場の議員さんがいるメリットがどれくらいあるのか

身近に感じるのは難しいかもしれません。

しかし、

看護師サイドの意見を言ってくれる議員さんがいなければ

それは間違いなくデメリットになります。

 

 

看護連盟という職能団体が機能しなければ、

発言力はなくて、結局のところ看護師の地位なんて向上しません。

横断幕を持って行進したり、集会みたいなことしたりしても、

地方のニュースにはなるでしょうが、

なんにも変わらない。

 

日本看護連盟とは、

日本看護協会の掲げる理念、政策を

実現するために政治活動を行う政治組織です。

 

kango-renmei.gr.jp

 

そう、政治組織なんです。

会員数は約20万人を超えています。

20万人って結構スゴイと思うけど、

看護師人口は2015年で163万人を超えています。

 

仮に看護連盟に入っていなくても、

とりあえず、看護師の議員さんは応援してもイイのではないでしょうか?

だって、基本的に看護師サイドの意見を

発信してくれる人たちなんですから。

 

今回の衆議院選挙で出馬されているナースの方は

あべ俊子さん 岡山3区

木村やよいさん 京都3区

(北関東から選挙区を変えて立候補)

 

応援しています。

(わたしの県ではないのですが)

それぞれの選挙区の看護師の皆さん、

関係者の皆さんは是非応援してあげてください。

 

でもね、

衆議院選挙以上にコワイのが参議院選挙です。

なかでも、比例区

いわゆる2枚目の投票用紙の方です。

 

参議院選比例区の投票は、

個人票、もしくは政党票で投票します。

政党の中で、個人票の多い少ないによって当選が決定します。

非拘束名簿方式といいます)

つまり個人票が多くないと比例名簿の上位に入れません。

したがって比例区(投票用紙の2枚目)に

政党名よりも「候補者の名前」を書く必要があるのです。

 

ちなみに去年の第24回参議院選挙では

たかがい恵美子さんが無事当選されましたが、

得票は18万票に届きませんでした。

看護師163万人の半分が、

いえ、1/3が投票していたらトップ当選だったのに。

(実際は自民党の中で11位で当選)

 

で、何がコワイって

この参議院選挙の比例区は、

各候補者の投票数が、

県ごと、市ごと、区ごとに判明することです。

つまり、県ごと、市ごと、区ごとの組織票としての強さが一目瞭然になります。

 

参議院選挙二枚目の投票用紙に「たかがい恵美子」と書くのは

看護連盟の組織票であることを意味するのです。

だって、あなたの町がたかがいさんと直接関係なければ、

「たかがいさん」とはわざわざ書かないですよね。

 

結果を見てみると

たかがいさんの得票数が多かったのは

出身地の宮城県のほかに

長崎県熊本県岡山県でした。

一方、少ない県、市町村までわかってしまいます。

http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/sangiin24/index.html

  

もちろん当選されたことは素晴らしいことだと思いますが、

当選しても、もしあなたの住む県、市町村の得票数が少ないと

あなたの土地の看護師の存在は軽視され、

「看護師さんの意見はまぁいっか」ということになってしまいます。

 

衆議院議員の方や県会議員さん、市会議員さんたちは

参議院選挙の比例区の結果を

とても注目しているそうです。

看護連盟がどれだけ組織として重要かを

見極めようとしているわけです。

ナースの意見を聞くべきか、

それとも、スルーしてもよいのか。

 

実際に、参議院選挙結果をみた議員さんの中には

連盟の上の方に電話が入ったりするそうです。

「投票多くて良かったですね」なんて。

 

実は、投票結果をこんなにも見られているとは

コワくないですか!?

 

もちろん皆さんそれぞれの政治信条があるでしょうが、

(あるいはわたしみたいに特にないかもしれない)

ナース党としての視点も大切なのではないかと思っています。

 

だって

わたしたち看護師の職能団体の

代弁者なのですから。

 

これが世の中の仕組みなんですね。

参議院選挙は要注意です。

 

看護連盟の方々、

お疲れ様です。

そして、

ナースで立候補されているお二人を

応援してます。

f:id:iryokaizencommittee:20160811150418p:plain

 

 

 

follow us in feedly