看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

エレベーターの中で・・・

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

わたしがオペ室に配属されて2年目、

その後半に入った頃の話です。

随分前になりますが。。。

 

心臓外科手術、そして小児心臓手術を

受け持ち始めました。

 

その日は心臓外科医や麻酔科医、ICUナースと一緒に

合同カンファに参加。

 

カンファ終了後に同期のナースと一緒にエレベーターで更衣室に向かう途中。

同期:「MAPCAって何だろうね」

わたし:「わたしもよく分かんなかった」

その日のカンファ中に出てきた単語です。

 

すると、同じエレベーターに乗っていた

普通な感じのオジサンが

(そのエレベーターには私と同期とそのオジサンの3人だけでした)

突然振り向いたのです。

「MAPCAっていうのはね、

 メジャー・アオルト・パルモナリー・コラテラル・アーテリーのことで

 (major aortopulmonary collateral artery)

 主要体肺側副動脈のことだよ」

とだけ言い残して、エレベーターを降りて行ってしまいました。

 

わたしと同期、マジどん引き。

 

中肉中背、50代半ばってカンジ。

ホントにフツーなオジサマで、特別なオーラは感じませんでしたが、

なんだか後姿が印象に残っています。

 

後日、うちの先生たちにも

訊いてみたのですが、思い当たる人はいない、って。

未だにだれだか分かりませんが、

もちろん当院のDrではありません。

心臓外科医か小児科循環器医で、

もしかしたらお見舞いに来ていたのではないか、と想像してます。

 

オジサマの心の中で

(ここの病院のナースはなんも知んないな・・・)

なんて思われてるんじゃないかなぁとヘコみました。

 

周りの人は

よく見てます、聞いてます。

 

患者さんやそのご家族はもちろん、

外部の人がいるところで

不用意に話をすると、

個人としても、病院(組織)としても

資質を問われると反省しています。

 

でも、

サラッとひと言残して

歩き去る姿はある種カッコ良かったです。

 

もしわたしが将来、

どこかの病院のエレベーターで

「MAPCA(他の単語でもいいんですが)って

 なんだろう?」

なんて会話を聞いたら

「それはね・・・」

ってサクッと説明して立ち去りたいな、

なんて思っています。

 

それにしても

口から出た言葉は戻ってきませんよね。

口は災いの元

あーコワイ!コワイ!

 

 

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