看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

あなたも見られてる! 会議で人間ウォッチング(中編)

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

前回の続きです。

iryokaizencommittee.hatenablog.com

 

皆さんが院内の会議に出ることになったら

決して忘れてはいけないことがただ一つ。

 

“あなたも人間ウォッチングされている”

 

あなたはその病棟・部署の代表です。

あなた自身はそう思ってなくても

出席者は全員そう考えています。

 

そこを知らないと

痛い目に遭います。

 

(わたしにも数えきれないほどの傷跡が・・・)

 

正論を言っても

それが通るとは限りません。

(正論を言ったつもりが会議の本意でないことも

 少なくないので要注意!)

 

今さらな話ですが、具体例をひとつ。

ある日の感染リンクナース会。

ナース全員がアルコール性速乾式手指消毒剤を

ポシェットに入れて携帯するように、と

委員長からお題が出ました。

 

さて、どうやって自部署のスタッフに

周知徹底するのか!?討議開始。

 

すると、

ICUの5年目ナースが発言。

「ICUはモニターなどたくさんあり、

 コード類に手指消毒剤のポンプが引っかかるので

 うちの部署はつけれません」

 開き直った発言が飛び出し・・・

 

出ました!できない理由。

 

どこの部署だって引っかかることはいくらでもあります。

「コードが多い」は「手指消毒剤を携帯できない」理由になりません。

自分はコードの多い環境で働いていることを認識すべきで、

そのためにはどうすればよいかを考えるのが大切です。

例えば、

コードが常に引っかからないように統一した方法で整理する、とか。

周知しようと思えばいくらでも方法はありますよね。

 

ちなみにそのときは、オペ室のリンクナースより

「手術室(特に鏡視下手術)でもコードはたくさんありますので」

とバッサリ斬られて却下されました。

 

そもそも、このリンクナース会は反対意見を出すところではありません。

本委員会での方針をいかにスタッフに伝えるかを目的にする会議です。

 

せっかくなら

「コード類が多いので、

 それに対する懸念がスタッフから

 出てくることが心配なのですが、

 何かアドバイスをいただけないでしょうか?」

などと相談、質問型の意見だったら

より前向きな姿勢をアピールできたのではないでしょうか。

 

発言には責任が伴います。

そんなつもりはなくても、

あなたの発する意見は病棟の意見になってしまいます。

そのことを認識した上で発言をしないと、

リンクナース会委員長から

あなたの上司のところに

「あなたの部署の感染対策はどうなってるの!」

と苦情が行くことになります。

 

繰り返しますが、

個人的な考えを発言するのはリスクです。

あなたは病棟の代表として会議に送り込まれています。

 

そこで出来ない理由ばかり言って

それで会議が終わってしまうと

出席者の心には会議とあなたがペアで

ネガティブなイメージのまま終わってしまう

危険があります。

 

そんなリスクは避けるべきです。

口から出た言葉は戻ってこないから。

(ホントに戻ってきません・・・分かっちゃいるけど)

 

まずは、

本委員会のビジョンをしっかり理解することが大切です。

その上で発言することです。

 

また、意見する場合でも、

分かっていないのに言っちゃうのはリスキーです。

発言するときはその根拠まで言えるように

しっかり勉強しておく必要があります。

その分野の文献やガイドラインなどの

グローバルスタンダードを理解した上で発言しないと

「わかってないなあ」とあなたの評価が下がってしまいます。

 

これってプレッシャーだけど

そうやって勉強したことは身に付きます。

 

会議って面倒くさいんですが、

こういうプレッシャーと向き合って学ぶことは

ポータブルスキルになります。

あなたにとって必ずプラスになります。

 

 

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