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看護師サバイバルマニュアル

万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップについてホンネで語ることを目的にしたサイトです

毎日がアサーティブ・トレーニング!

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

先日実際に遭遇した出来事を

一部設定を変更して

書いていきます。

 

意識レベル低下の患者さんが救急外来に

搬送されました。

刺激に反応がなく、呼吸・循環不全となり

危機的状態でした。

 

救急救命士の接触時の判断で

酸素投与10L/min搬送されてきました。

 

そのまま酸素を継続投与して

救急担当の内科医師をコール。

 

当番は経験年数の長い集中治療部部長でした。

(ひと言でいうと上の方のドクター)

 

緊急処置がすぐに必要と思っていたところ、

いきなり

「看護師は、救命士の判断でやってきた酸素量で

 そのまま酸素を流すのか??」

(ひと言でいうと、それよりも早く血ガス取ってくださいよ)

 

循環不全で末梢血管が締まっている状態。

ルート確保が困難なので22G留置針で血管確保を試みようとしたところ

「何でそんな細い針を使うんだ!!」と言われる始末。

(ひと言でいうとイヤミな感じ、でも血管締まってるんだから)

 

更に、

CT撮影にストレッチャー搬送する際に、

携帯型のパルスオキシメータを装着したところ

「そんなものつける必要があるのか!

 そんな値にばっかりに

 頼るからダメなんだ!!

 呼吸を見ろ!!!」

と命令してきました。

(ひと言でいうと威圧的な口調と態度)

 

一方的に自分の主張を通すことが

良いコミュニケーションと言えるのでしょうか?

 

これでは受け手が委縮してしまい、

言いたいことを言い出せない状況に

追い込まれてしまいます。

 

相手を尊重した上で、誠実に、率直に、

自分の要望や意見を相手に伝えることが、

良いコミュニケーションの基本です。

 

これが「アサーティブネス」の考え方。

 

さて、

ここで指示を受けた看護師は

どのような対応をすれば良かったのか

振り返ってみたいと思います。

 

感情を伴うと言いづらくなる場合の対処法として、

アサーティブなコミュニケーションを活用することが有効です。

 

伝える前に

「事実」「感情」「要求」を整理することが

ポイントです。

 

相手に主張する前に、まずはこの現状が

「どうなって欲しいのか」という目標設定

しておきます。

 

続いて「何が起きているのか」という事実

 

それに対して「どう感じたか」という感情

 

そして「何をして欲しいのか」という要求

 

この順番で整理をして感情的になることなく

相手に伝えることで

自分の主張が正しく伝わります。

 

では具体的に、

今回の出来事をおさらいしてみます。

 

「患者さんの酸素化、循環不全を

 一秒でも早く改善してあげたい」

という目標設定をして、

患者さんの状態を最優先に考えます。

 

威圧的な状況下でも

決して感情的にムダな反論をせず、

冷静にこのドクターの主張を受け入れてみましょう。

 

「今、努力呼吸がみられ自発呼吸が弱いです。

 SPO2は△△%です」

という事実を伝えます。

 

それから

「報告が不十分で申し訳ありません。

 酸素化改善を考えて酸素投与していました。

 ご指導ありがとうございます」

 (感謝を伝える、一応)

 

と率直に感情を伝えた上で、

(感情を抑えた上で、一応)

 

「酸素投与を直ちに開始しますか?

 末梢ルート確保が難しいので、

 先生、血管確保をお願いできますか?」

と誠実な態度で要求を伝えたならば、

看護師の気持ちを、そのドクターへ

上手く伝えることができたのではないかと思いました。

(あとから思うんですけどね)

(そのときはコワくて言い出せませんでした)

 

自分が感情的になれば、

相手も感情的になり、

負のスパイラルに陥って、

何も生み出せません。

 

相手と上手く会話ができるよう、

毎日の臨床実践の中で

アサーティブ・トレーニングを

積み重ねましょう!!

 

自分が相手を尊重すれば、

必ず相手の気持ちも変わり

良い人間関係を

(同時に職場環境も)

築くことができると思います。

 

新人ナースのみなさんも、

毎日意識して会話してみてくださいね。

きっと、関係性が変わりますよ!!

 

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