“目的”は不変じゃない
こんにちは！ 医療カイゼン委員会です。
前回も書いた通り、
“目的”って簡単に見つかるものでもありませんし、
悩んでも答えが堂々巡りになってしまったりします。
ですから、
あまり深く考えず、
とりあえず
『看護（医療）を通じて
患者さんが健康を回復し、あるいは病気を予防して
幸せな人生を送っていただけるように
お手伝いすること』
を“目的”として、
この“目的”を達成するためにはどうすればよいか、と考え
まずは
“一人前の看護師になる”
とにかく一日も早く
“一人前の看護師になる”
ことを大目標にして、
日々行動することを
新人ナースの皆さんに
提案します。
日々一生懸命仕事を覚えて、
いろいろな状況に対応できるようになって、
成長していけば、
途中で新しい“目的” や“目標”が
変化していくものです。
いろいろな人と出会い、
いろいろな経験をして
ものごとの考え方や価値観が変わるのは
何ら不思議ではありません。
最初は近くの山に登ってみたら
その次はもう少し高い山に登ってみたいと
思うでしょう。
それは登頂した達成感が得られ、
自分だけにしか見えない景色を見ることが
できるからです。
仕事に置き換えると
“目的”は山の頂上であり、
“目標”はいろいろな登山ルートになります。
登山と同じで、
“目的”、“目標”を達成していくと
その次の山の景色が見たくなるはずです。
最後は富士山かも知れないし、
ヒマラヤに登ってみたくなるかもしれません。
あるいは冬山に挑戦ということだって
あるかも知れません。
いきなりロック・クライミングといっても
それは無謀ですし、
いろいろ準備して、技術も身につけて、
計画して、経験を積んでいかなければ
ならないはずです。
“目的”、“目標”に向かって
アクションを起こしているうちに
目指したい山が
途中で変わるのも、“あり”です。
新人ナースの皆さんは
看護師としてのいろいろな素晴らしい景色は
まだ見ていません。
まずは、山に登ろうと思うことが大切です。
そろそろ配属も決まったことでしょう。
まずはその部署の仕事を一日も早く覚えて
一人前になること。
それを“目標”に頑張ってください。
その頑張りは必ず経験値となり、
看護の素晴らしい景色を
見せてくれることになるのです。
たとえどんなに辛い日々でも
最初の１年、頂上を目指して
とにかく日々の看護実践に
打ち込んでください。
まだ新人ナースの皆さんが、
その存在すら知らない
頂上からの素晴らしい景色が待っています。
