新人ナース時代の失敗談
こんにちは! 医療カイゼン委員会です。
わたしの新人ナース時代の失敗談を披露します。
かつて、点滴投与の抗生剤のアナフィラキシー予防のために
皮内テストをしている時代がありました。
初めて抗生剤を投与する患者さんに、
抗生剤とその対照に生理食塩水を皮内注射しました。
15分程度したところで皮内反応を確認します。
ある患者さんにこのテストを行ったところ、
抗生剤注射部位と生食注射部位の両方に発赤がありました。
わたしは何も考えずに
そのまま、主治医の先生に「生食が陽性です」と
報告してしまいました。
そしたら
その先生に叱られて、おまけに
周りの先生にも
「さすが、○○(わたしの名前)。
生食を注射して陽性なら、この患者さんは人間じゃないな」
(細胞は生理食塩水でできているのです)
といった皮肉を言いふらされてしまいました。
(実際には、書ききれないくらい
コテンパンに言われちゃいました (T_T)
今思い返すと恥ずかしい。
発赤が出た、というのは事実ですから、
皮内注射の仕方が悪かったのではないか、など
他の原因を考えればよかったのです。
だって、基礎知識が身についていれば、
生食で陽性になるわけがない、
と分かるはずだから。
まずは、先輩ナースに状況を報告していれば
先生になじられるようなことにはならなかったでしょう。
もう一度繰り返します。
わたしが何も考えずにそのまま先生に報告したのが
いけなかったと反省しています。
当医療カイゼン委員会のメンバーは
ビジネス書、自己啓発書をよく読んでいます。
その中で、わたしの印象に残っているのは
セブンイレブンの鈴木会長の言葉。
『常に仮説・検証を繰り返す』
これは、わたしたち医療の分野では
「アセスメントする」ことと同じではないでしょうか。
いつも考える、常にアセスメントする。
これは必ず成長に役立つことだと思います。
それにしても
自分の失敗は恥ずかしいですね。