看護師サバイバル日記

元・万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップそしてサバイバルについてホンネで語ることを目的にしたブログです

自分、そして先輩ナースの失敗を活かすこと

 新人扱いをしてもらえる間に、新人ナースの皆さんがどれだけたくさん失敗をできるか、どれだけ多くのことを教えてもらえるか、それがあなたの将来を決めます。常に先輩たちがどう対応しているかを見るだけでも、あるいは話を聞くだけでも、将来あなた自身を助けてくれます。ですから先輩ナースの失敗談とか、あれは怖かったな、とかいった話を聞くのは大変勉強になります。

 

 いざ独り立ちしたときに、これって患者さんにとってどうすればよいのかな、どうあるべきなのかな、という場面に必ず遭遇します。そのときにどれだけ自分の引き出しに経験値・知識が入っているか。経験値も知識も少ないより多い方が有利です。

 

 そのような話を聞けるのは仕事の後くらいしかありません。仕事中は忙しくてそれどころではないし、休憩時間も限られています。したがって前回書いたように休日出勤するか、仕事の後で食事に、あるいは飲みに連れて行ってもらえる方が有利です。先輩ナースは“可愛げ”のある後輩しか連れて行きませんよ。皆さんも学生時代部活やサークル時代を思い出し下さい。そうでしたよね。

 

 とにかくいろいろな話を聞き出すこと。先輩が教えたくなる、話したくなるように仕向けることは、皆さんの成長の近道です。

 

ゴハンをご馳走して貰えて、成長できるのだから一石二鳥です。

 

ただし、このとき注意すべきポイントは二つあります。

 

 まず、先輩ナースの話を折らないように気を付けること。勉強できてその上オゴってもらえるのですから、同じ話を繰り返しても、くれぐれも水を差さないようにしましょう。ある意味、傾聴の練習と思えばよいのです。

 

 もう一つ大事なポイントがあります。果たして、その先輩ナースは話を聞くべき相手であるか否かです。それを見極める方法があります。

 

 職場の不平・不満・グチしか言わない先輩ナースだったならば、一緒に食事に行くのはそれきりにしましょう。また、誰かの悪口しか言わない先輩ナースも同様です。あなたにとってプラスにはなりません。マイナス・オーラが感染するといけませんので。

 それから評論家タイプ。「ここの職場は、こういうところがいけないんだよね」とただ問題を指摘するだけの先輩ナース。あなたはどう感じますか? 「で、一体あなたは何をしたの?」ってツッコミを入れたくなりますよね。この先輩ナースは具体的な問題解決の糸口を見つけているのかどうか、を見極めることが大切です。問題を見つけるだけではなく「ここはカイゼンの余地があるよね。そこを良くするためにはこんなことをしてみよう」と問題解決にむけて行動ができる先輩ナースの方がカッコいいですよね。

 

 当事者意識が無い先輩ナースは要注意です。自分の職場なのですから。それを他人事のように話しているのは、客観的にみると、ちょっとイタイです。

 

 問題があれば、その問題を自分のこととして置き換えられることのできる、そんな先輩ナースを見つけて、たくさん失敗談を聞き出しましょう!

 

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