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看護師サバイバルマニュアル

万年主任が看護師の自己啓発、スキルアップについてホンネで語ることを目的にしたサイトです

新人ナースの『得する挨拶』 (ただの『挨拶』ではありませんよ!)

医療カイゼン委員会です。

ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいましたね。

 

今回は、皆さんがほんの少し気を付けるだけで、日々の仕事をしやすくなり、気持ち良く、楽しく仕事を覚えることができるためのちょっとしたコツを伝授したいと思います。本稿は新人ナース向けに書いておりますが、プリセプターの方にも、活用していただけるものにしたいと考えています。新人ナース指導の際に、直接言い辛い、注意し辛いことってありますよね。このサイトを見てごらん、などときっかけにして、それを後輩に伝える手段・方法としてお使いいただけるようなものにしたい、と考えております。

え?わたし達医療カイゼン委員会がどんな組織なのかですって? それは折に触れてご説明しますね。

 

新人ナースはどういうわけか一目でわかります。もちろん初々しい態度やおろしたての白衣でわかることもあるのでしょうが、それ以外に新人独特の雰囲気があります。そんなあなたのことを看護師長、主任、先輩はもちろん、医師、看護助手さん、クラークさん、放射線技師さんなど病院で仕事をしている全員が注目しています。

しかーし、あなたが“優秀か否か”を見ているわけではありません。“教え甲斐があるか否か”を見ているのです。

基本的に医療従事者は教え好きです。他業種、例えば料理人の世界ではなかなかレシピは教えてもらえません。「教える=自分のノウハウを教える」ことであり、場合によっては自分のライバルになる可能性があります。「師匠や先輩の技を見て盗む」といった話を聞いたことがあるでしょう。おまけに見習い(=下積み)期間は長く、それに加えて一般にとても安月給です(当たり前ですが)。一方、医療の世界では教え好きの人が多いです。教えるというのはとてもエネルギーが要ることです。それでも後輩が仕事を覚えてくれれば自分も楽になるのでお節介なくらい教えようとする傾向にあります。おまけに給料もそこそこ良いのですから、皆さんの未来は暗くはありません。ここで大切なことは、上司・先輩をいかに“自分に教えたい気分”にさせるか、です。裏を返すと、“こんな後輩に教えるのはイヤだ、教えてやるもんか”と思わせないようにする、ことが重要なのです。

 

今回のポイント:『気持ちの良い挨拶』です。

挨拶は最高の自己紹介です。ただ挨拶するだけではいけません。「相手が気持ちいい!」と感じる挨拶をしてください。挨拶ですぐに能力がわかります。挨拶一つで、相手との距離も近くなり、気持ち良く仕事が出来ます。また職場の雰囲気も明るくなります。

具体的に述べます。朝の第一声は、ニコニコ笑顔で「おはようございます。よろしくお願いします」 そして、そのあとに心の中で「。」をつけます。それから30°お辞儀です。ハキハキと言ってください。これだけです。難しいことではありません。礼法ほどきっちりとしなくてもよいのです。

「おはようございます。よろしくお願いします」「。」キビキビ30°お辞儀、です。この一連の動きは少し大袈裟くらいで丁度良いです。

頭を下げずに腰を折ります。

頭だけを下げるのはいけません。

顔を上げたままでもいけません。

 

歩きながら挨拶してはいけません。一旦立ち止まった状態で言ってください。繰り返しますが、ハキハキと言って、キビキビ30°お辞儀です。

 

「おはようございまーす」などとダラダラ言ってはいけません。部活でもありませんし、居酒屋でもありません。ここは病院です。「おざーす」はもってのほかです。せっかくの挨拶が台無しです。そんな挨拶ならば、しないほうがマシ。患者さんやその家族、業者さんに対してもキチンと挨拶しましょう。笑顔で「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」です。ムスッと言うくらいなら言わないほうが良いのです。会釈だけのほうがまだ良い。しかし会釈だけでは、会釈をされた相手には伝わりますが、その他の周囲の人(患者さんの家族や上司や先輩など)にはあなたが挨拶をちゃんとできたか否かは分りません。したがって、相手だけでなくその場にいる全員に「あなたがちゃんと感じよく挨拶できた」ということをアピールする、伝える必要があるのです。それによって、相手はもちろん上司や先輩も、あなたがちゃんと挨拶できたことを確認し、加えてあなたに好感を持たないわけがありません。

 

仕事が終わって上司・指導者・先輩に「お疲れ様」と言われたら、なんと返事しますか?「ありがとうございました」と応えましょう。「お疲れ様でした」と返す新人ナースは少なくありません。しかし、それを言われた上司・指導者・先輩の側からすると「誰のせいで疲れたと思っているの!?」などと思われてしまうリスクがあります。私も病棟などでそういう場面に出くわすと心の中で「あーぁ惜しい!」と思います。私自身が「お疲れ様でした」と言われた際にも実際にそう感じました。繰り返しますが、帰る際の挨拶は「お疲れ様でした」ではなく「(ご指導)ありがとうございました」です。これだけであなたの印象はずぅーっと良くなります。その積み重ねで「この子(あなたのことです)にまたいろいろ教えてあげよう」という気分になってもらえるわけです。

 

今回のまとめです。職場のすべての人が、あなたのことを常に見ています。あなたのことを「頭が良いか否か、優秀か否か」を見ているのではありません。あなたのことを「教え甲斐がある新人看護師なのか」を見極めようとしているのです。「常に見られている」という意識を持ってまずは初期研修を頑張ってください。そしてまずは『気持ちの良い挨拶』。たったそれだけで最初のハードルを軽く乗り越えることができるのです。みんなが『気持ちの良い挨拶』によってあなたに対して好感を持ってくれる可能性(=メリット)があるし、逆に不快感を持たれるリスクもあるのです。周囲に悪い印象を与えて得をすることは、何ひとつありません。良い印象を与えて損することも、何ひとつありません。

どちらが良いでしょうか?

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